“葛根湯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっこんとう70.0%
かつこんたう30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お秀は客の帰るちょっと前、少しばかりの隙を見付けて、お万に葛根湯かっこんとうせんじさせて、四畳半へ持って来させて飲ませたそうです。
この薬たしかに効能あるやうに覚えければその後は風邪心地かざごこちの折とてもアンチフェブリンよりは葛根湯かっこんとう妙振出みょうふりだしなぞあがなひて煎じる事となしぬ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
お秀は客の歸る一寸前、少しばかりの隙を見付けて、お萬に葛根湯かつこんたうせんじさせて、四疊半へ持つて來させて飮ませたさうです。
「安請合ひはできないよ。恐しくこんがらかつてゐるから——ところで、昨夜お勢が葛根湯かつこんたうを飮むところを見なかつたのかい」