葛根湯かつこんたう)” の例文
お秀は客の歸る一寸前、少しばかりの隙を見付けて、お萬に葛根湯かつこんたうせんじさせて、四疊半へ持つて來させて飮ませたさうです。
「安請合ひはできないよ。恐しくこんがらかつてゐるから——ところで、昨夜お勢が葛根湯かつこんたうを飮むところを見なかつたのかい」
疲れ? へツ、そんな氣取つた臺詞せりふは、あつしの書き拔きにはありませんよ、去年の流行感冒はやりかぜにやられた時、葛根湯かつこんたうを一升五合ばかり飮んで、布團を
晩飯も拔きまして、葛根湯かつこんたうを二杯も呑んで、一寢入りとすると、曉方あけがた御店から小僧が飛んで來ました。旦那樣が——
葛根湯かつこんたうを飮ませると言つて、藥を吐月峰はいふきに捨て、その後で殺されたやうに見せるために、いろ/\の細工をした。