“茄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
44.4%
22.2%
うだ11.1%
くき11.1%
ゆだ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「畜生! どこで飲んできやがったんだ。やっと金を掴めやア チェッ、だこになって帰ってきやがる……」
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
菜食料理と云つてもバタや牛乳を用ひるのだから日本の精進料理と同様には云へないが、黒麦のでたのに牛乳を掛けた物などは内藤も僕もすくなからず閉口した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この温気うんきに何と、薄いものにしろ襦袢じゅばんと合して三枚もかさねている、うだった阿魔女あまっちょを煽がせられようとは思やしません、私はじめ夢のようでさ、胸気むねきじゃアありませんか。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葉の浮きたる、巻きたる、開き張りたる、破れ裂けたる、からび果てたる、皆好し。くきの緑なせる時、赭く黒める時、いづれ好からぬは無く、蜂の巣なせるものも見ておもむき無からず。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
湯気の中なる彼の顔へ、高い櫺子れんじから日光が降りそそいで来る。見るまに、彼の顔は赤黒くゆだって、その額から玉の汗がにじみ出し、無数の小さい湯気の虹が立った。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)