“花婿”の読み方と例文
読み方割合
はなむこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう真夜中をすぎていました。母親たちは花婿はなむこ花嫁はなよめにキスをしました。わたしは、花婿花嫁がふたりだけになったのを見ました。
十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿はなむことして迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。
走れメロス (新字新仮名) / 太宰治(著)
その人影が頭をあげたとき、一すじの月光がその顔に差しこんだ。なんということだろう。彼女が見たのは幽霊花婿はなむこだった。