“色文”の読み方と例文
読み方割合
いろぶみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「人樣に書いて頂いたんですもの、色文いろぶみなんか、人に頼んで書かせるものぢやありませんわね、それやもう、じれつたいといふことは、ウ、フ」
友達の旆騎兵中尉は、「なに、色文いろぶみだろう」と、みずから慰めるように、跡で独言ひとりごとを言っていたが、色文なんぞではなかった。
ない/\御嬢様に色文いろぶみつけ、はじかれたを無念に思ひ、よくも邪魔をしをつたな。かうなれば、刀にかけて娘御はやらぬ。覚悟をしやれと、引抜く一刀。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)