“船影”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんえい80.0%
ふなかげ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
難破船があるという無電によって、人命じんめいをすくうため現場までいってみれば、それらしい船影せんえいはなくて、あの不吉な黒リボンの花輪が漂っていた。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
兵庫島へ着いた兵船も多かったが、うち二百余そうの船影せんえいは、足利方の陣を横にみながら官軍方の旌旗せいきをさがして西の宮の南へ着け、ただちに兵をあげて、義貞の指揮のもとに就いたのだった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三百六十度、どこを見まわしても海と空と積乱雲せきらんうん群像ぐんぞうばかりで、船影ふなかげはおろか、島影一つ見えない。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)