自裁じさい)” の例文
橋本氏には大工作兵衛を連れて、いかにもして彼等の隠家かくれがへ往き、自裁じさいするやうに勧めて貰ふことを頼むと云ふのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
惣八郎の書置きには、「甚兵衛より友誼よしみをもって自裁じさいを勧められたるにより、勝手ながら」とことわってあった。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
負ければ体面上自裁じさいの必要に迫られる。次に又憤慨の余り辞表を叩きつけるとして見る。これは一寸溜飲が下る。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
道具の売買について曲事きょくじがあったという叱責を受けて自裁じさいした。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)