“膾炙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいしゃ93.2%
くわいしや6.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とあるのは人口に膾炙かいしゃした詩句で、秦始皇をしいそうとして壮士荊軻けいかえんの太子の燕丹に易水のほとりで分れた事蹟を咏じたのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
また従来から久しく人口に膾炙かいしゃきたって口に慣れているので、今殊更にこれを改めなくてもあえて不都合を感じないからでもあった。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
(マサニエルロは十七世紀の一揆いつきの首領なり。オベエルが樂曲の主人公たるを以て人口に膾炙くわいしやす。フラヰオ・ジヨオヤは羅針盤を創作せし人なり。)
お宮、貫一などゝいふ名は、『不如帰ほとゝぎす』の武男、浪子に於けるが如く、人口に膾炙くわいしやしてゐる。
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)