“膾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なます96.2%
くわい1.9%
まなす1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その姉を奪い返そうとして、父は単身行列へ斬り込んで一寸刻み——なますのような屍骸でした。今も、眼のまえに見えるようです。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
榛軒は客を饗する時、つねに上原全八郎を呼んで調理せしめた。上原は阿部家の料理人である。くわいを作るにも箸を以てした人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
新撰組というから、鬼をまなすで食うような豪傑ばかり集まっているのかと思っていると、豈図あにはからんやその大将が、歳どんであろうとは……
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)