“腥風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいふう83.3%
セイフウ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腥風せいふうおおうとはこの一瞬のことであった。宵はすでに暗く、死闘のおめきは、一声一声、血のにおいをふくんで天をける風となった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ草を濡らす血潮と死体から腥風せいふういたずらにふき立って月の面をかげるばかり剣闘の場も一時は常の春の夜に返ったと見えた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
即チ、ワレ等六名、天ニ代ッテ、懲罰チョウバツヲ下シ、以テ侫吏ネイリ肝胆カンタンニ一サツ腥風セイフウヲ与エントスル者ナリ。モシメイヲ破リ、異端ヲ抱ク者アラバ、ソレ天ノ冥罰ミョウバツヲ受クルモ恨ミナキコトヲ天地ニ誓ウ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)