“脅威”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうい82.6%
おど4.3%
きようい4.3%
テラア4.3%
メナス4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「毛利方であった備前の浮田直家も、ついにかんを織田家に通じ、ために毛利は境を脅威きょういされて、上方かみがたへ援軍に来るどころではない」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亜米利加の町にはギャングとかガメンとかいう奴がどこにでも居て昼日中でも強盗や人浚ひとさらいをやらかす。気の弱い奴と見たらピストルで脅威おどかして大盗賊おおどろぼうや密輸入の手先にしちまうから気を附けろ。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかしながら大地震だいぢしんになると、初期微動しよきびどうでもけつして微動びどうでなく、おほくのひとにとつては幾分いくぶん脅威きよういかんずるようなおほいさの振動しんどうである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
脅威テラア」——ジャアナリズムはいちはやくこの連続的犯行をこう命名していた——が、またもやこの夜、貧窮と汚毒おどくと邪悪のイースト・エンドを訪れるのだ。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
彼の青年の一人は不幸にも Scabies impetiginosum におかされている。それは、わが国において希有けうな皮膚病である。ことに艦内の衛生にとっては一つの脅威メナスである。
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)