“耆宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きしゅく90.9%
きしゆく9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この年詩壇の耆宿きしゅく菊池五山が八十歳の春を迎えたので、枕山を始めとして江戸の詩人はいずれも寿言よごとを賦してこれを賀している。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二十はたちか二十一で一躍して数年以上の操觚そうこの閲歴を持つ先輩を乗越して名声を博し、文章識見共に当代の雄を以て推される耆宿きしゅくと同格に扱われた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
頃日このごろ亡くなつたベルジツク文壇の耆宿きしゆくカミイユ・ルモンニエエの小説を訳したのは、これが始ではあるまいか。或は此前にあるかも知れぬが、己は見ない。