“美禄”の読み方と例文
旧字:美祿
読み方割合
びろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生れつき遠慮ッ気のないほうだから、会釈なしにやっつけますが、美禄びろくに美人に美肴びこうと、こう三拍子そろったんじゃ、いかに臆面のない手前でも顔まけをいたします。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「そこが酒だよ、酒をめしあがりゃ、寒いも暑いもないさ。酒は天の美禄びろくだと云うじゃねえか」
火傷した神様 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
美禄びろくてのめのめと自己のみ半生の栄耀えいようぬすむような鹿之介幸盛であろうはずはない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)