“繁文縟礼”の読み方と例文
読み方割合
はんぶんじょくれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「名なんかドウでも好い、なくても好い、猫に名なんか付けるのは人間の繁文縟礼はんぶんじょくれいで、猫は名を呼ばれたって決して喜ばない、」
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いわゆる慶応の改革がそれで、二百年間の繁文縟礼はんぶんじょくれいが非常な勢いで廃止され、上下共に競って西洋簡易のふうに移ったのも皆その結果であった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
学生には相も変らず八股文はっこぶんなど所謂いわゆる繁文縟礼はんぶんじょくれいの学問を奨励して、列国には沐猴而冠もっこうにしてかんす滑稽こっけいなる自尊の国とひそかに冷笑される状態に到らしめた。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)