縛著ばくちゃく)” の例文
... 受けたとえば大樹の衆鳥れに集ればすなわち枯折のわずらい有るがごとく」また「世間に縛著ばくちゃく」せられて「譬えば老象のどろおぼれて自らずる事あたわざるが如く」
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
人、死したましい去り、すなわちさらにかたちを受く。父子因縁ありて居に会す。たとえば寄客ききゃくてば、すなわち離散するごとく、愚迷ぐめい縛著ばくちゃくして、己のゆうとなす。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)