“給事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きふじ33.3%
きゅうじ33.3%
みやづかえ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まきて先兎も角も對面たいめんせんと大膳だいぜん案内あんないさせければ吉兵衞左京の兩人は天忠和尚に對面にぞ及びたり此天忠の弟子に天一と云ふ美僧びそうあり年は廿歳許はたちばかりなり三人へちや給事きふじなどして天忠のかたはらにひかへける此時天忠は天一に向ひ用事あらよぶべし夫迄それまで臺所だいどころへ參り居よといへば天一は勝手かつてへと退しりぞきける強慾がうよくの天忠は兩人に向ひ委細ゐさいの事は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とうとう四日目の朝飯の給事きゅうじをさせている時、汁椀の中へ栂指おやゆびを突っ込んだのを見て、「もう給仕はしなくても好いから、あっちへ行っていておくれ」
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
当方こちらからお給事みやづかえをしようと云うんじゃなし、第一欲しいと仰有おっしゃったって、差上げるやら、平に御免を被るやら、その辺も分らないのに、人の大切な令嬢を、裸体はだかにして検査するような事を聞くのは
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)