“紅毛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうもう50.0%
オランダ21.4%
こうまう14.3%
あかげ7.1%
おらんだ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足が曲った紅毛こうもうへきがんの紳士や、身体中ひだだらけで、馬鹿に顔のふくれ上った洋装美人が、様々の恰好かっこうで、日本流の見えを切っているのだ。
百面相役者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だが俺は「不実」だから君を身うけしようなんぞとはもとより思つてゐない! 一寸そんな事を考へた事もあるが、まあ君の身はあの「紅毛オランダの犬」に任せる事にしよう。
鼻の低い、眼の小さな、如何にも、人の好ささうな紅毛こうまうである。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
稲穂は種々いろいろで、あるものはすすきの穂の色に見え、あるものは全く草の色、あるものは紅毛あかげの房を垂れたようであるが、その中で濃い茶褐色ちゃかっしょくのがもちごめを作った田であることは、私にも見分けがつく。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「おらんだ屋敷さ。『紅毛おらんだ人遊興の図』だ。」