紅傘べにがさ)” の例文
白紙のように降りたはとむれが、飴屋あめや紅傘べにがさにほこりを舞わせているのみ、かれの血走った目にチラついて、鳩ならぬ丹頂の逃げ足——お粂の姿は見当りません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)