“策謀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくぼう66.7%
さしがね33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六十八歳の今日まで、世が彼に遇して来たものは、白眼か、策謀さくぼうか、利用か、酷薄こくはくか、いずれにしてもかくの如く温かなものには絶えてったためしがない。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故に、たとえ老臣衆や一族の誰彼が、いかに策謀さくぼうしてみても、それがしが岐阜から立ち帰るまでは、決して、殿は旗幟きしを鮮明になさるような事はありますまい。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕が継母に説伏ときふせられて三度の御飯よりも好きな音楽をやめて、軍隊に入る約束をさせられたのもドウヤラその弁護士の策謀さしがねらしいのです。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)