“祝言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうげん60.0%
しうげん24.0%
ほぎごと2.0%
いわいごと2.0%
おめでた2.0%
さかずき2.0%
しふげん2.0%
ほかい2.0%
ほかいごと2.0%
シウゲン2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小父さんも小母さんも、口を揃えて、近いうちに祝言しゅうげんをするようにと、勧めてくれますのに、お由利さんは、うんとは申しません。
「こいつは本物の大變ですよ、坂田屋の婿むこにきまつて、いよ/\祝言しうげんといふ前の日、あの手代の喜三郎は毒を呑んで死んでしまひましたぜ」
立派に祝言ほぎごとの報酬として食を乞うものを、「ほかいびと」すなわち乞食と云いました。それがなまって「ほいと」と云うことになりました。
すなわち一種の遊芸人です。祝言いわいごとのことをば昔は「ほぎごと」といいました。すなわち人に対して目出たい事を云って、先方の幸福を祝する。長寿や息災を祈る。
若旦那とオモヨさんの祝言おめでたがあるというような事で、呉さんのお家はもう、何とのう浮き上るようなあんばいで……ヘイ……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お前が此家こゝに居ると伊之さんの病気が癒らないから、お前を出しちまって、死んだ花魁の位牌と祝言さかずきの真似事するとか、婚礼の真似事をすれば癒ると云う事なのだよ
カピ長 月曜日げつえうび! はゝア! かうッと、水曜日すゐえうびはちときふぢゃ。木曜日もくえうびにせう。……むすめに、木曜日もくえうびにはこの殿との祝言しふげんさすると被言おしゃれ。
穢物えもつを扱うものを穢人えびととは、お蔵を預るものを蔵人くらびと祝言ほかいをする人を乞索児ほかいびとという類で説明される。そしてそのくらびとがくらんどとなる、ほかいびとがほいととなる。
「エタ」名義考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
彼らは人の喜びそうな祝言ほかいごとを述べて、食を乞うて生きて行く。これすなわちホカイ人である。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
万葉巻十六の「乞食者詠ホカヒビトノウタ」とある二首の長歌は、ほかひゞとの祝言シウゲンが、早く演劇化した証拠の、貴重な例と見られる。