“研出”の読み方と例文
読み方割合
とぎだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中折(なかおれ)の帽子を目深(まぶか)に、洋服の上へ着込んだ外套の色の、黒いがちらちらとするばかり、しッくい叩きの土間も、研出(とぎだ)したような沓脱石(くつぬぎいし)も、一面に雪紛々。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紫のしずかな色の上に、一箇の蒔絵(まきえ)印籠が乗っていた。葵紋をちらした研出(とぎだ)し蒔絵の金色が、見る眼を射た。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市井の底(そこ)に住む人等(ひとたち)の脂(あふら)と汗とが浸潤(しんじゆん)してか、地は、陰濕(じめ/″\)してどす黒い………其のどす黒い地べたに、ぽツつり/\、白く洒(しや)れた貝殼(かひがら)が恰で研出(とぎだ)されたやうになツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)