石地藏いしぢざう)” の例文
新字:石地蔵
「あゝ、結構けつこうわたしは、それが石地藏いしぢざうで、いまのが姑護鳥うぶめでもかまひません。けれども、それぢや、貴方あなた世間せけんまないでせう。」
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「我がかげの我をおひけりふゆつき」と人之をうたがふ時はやなぎかゝ紙鳶たこ幽靈いうれいかとおもひ石地藏いしぢざう追剥おひはぎかとおどろくがごとし然ば大橋文右衞門の女房お政はをつとの身の上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あせになりながら、人家じんかのあるところをすりけて、やう/\石地藏いしぢざうところ
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)