“矢矧川”の読み方と例文
読み方割合
やはぎがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「七宝寺のある山は、ここよりも高かったな。ちょうど麓には、矢矧川やはぎがわと同じように、吉野川が流れていた。……ただここには、千年杉がない」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武士さむらい部屋の面々も出て、戻らねば土塀越しにほうり出すぞと、おどしつけましたところ、もう一遍取り次いでくれ、十年前、矢矧川やはぎがわ(矢作川)でお目にかかった日吉ひよしといえば
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、矢矧川やはぎがわを舟で下り、大浜から半島の半田へ上がる。そして常滑とこなめからふたたび舟便で海をよぎり、蟹江川かにえがわさかのぼって、蜂須賀村まで帰ろうという道どりを取ったものである。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)