“真面”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞面
読み方割合
まとも82.6%
まがお6.5%
まおもて4.3%
まじめ4.3%
まむき2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日の光が斜めに窓からさし込むので、それを真面(まとも)に受けた大尉の垢(あか)じみた横顔には剃(そ)らない無性髯(ぶしょうひげ)が一本々々針のように光っている。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
奥州仙台陸奥守(むつのかみ)がお通りになるという千住(せんじゅ)の方面から、中仙道の板橋あたりでも、お爺さんやお婆さんが、真面(まがお)になってその噂をしているほどに評判になりました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
水平線上は一脈金色(こんじき)である。朱に溶けたその波を、火の鳥のように直線に飛んで、真面(まおもて)に銅像を射たのであった。
「そら、さっき、真面(まじめ)目そうな顔をなすって、馬の脊髄がどうだのこうだのって、すっかり私をかついでおしまいなすったじゃありませんか。」
愚かな一日 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
谷へ出た松の枝に、まるで、一軒家の背戸のその二人を睨(にら)むよう、濶(かっ)と眼(まなこ)を睜(みひら)いて、紫の緒で、真面(まむき)に引掛(ひっかか)っていたのです。……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)