“真相”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞相
読み方割合
しんそう33.3%
まこと22.2%
ほんとう11.1%
こと11.1%
しょうもく11.1%
どろ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを一読するにおしむべし論者は幕末ばくまつ外交の真相しんそうつまびらかにせざるがために、折角せつかくの評論も全く事実にてきせずしていたずらに一篇の空文字くうもんじしたるに過ぎず。
もぐり潜って真相まことの底へいたるのが、藤吉の役目でもあり、また興でもある。今度とてぬかってなろうか、藤吉、石のように口をつぐんで、歩を拾った。
「今やからあんたはんに言いますけど、真相ほんとうはこうやのどす」といって、なおくわしく話して聞かせたところによると、こうであった。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
それで漸々ようよう真相ことが解かりましたわい。実は私も見付の在所で、お下りのお客様からそのお噂を承りましていささか奇妙に存じておりましたところで……と申しますのはほかでも御座いませぬ。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「うむ。いよいよ真相しょうもくに近づいて来るのう」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その時に私は思い切って、お花が死にました時の模様を詳しく雁八に話して聞かせますと、それならばと申しまして雁八が、残らず真相どろを吐きました。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)