真昼間まひるま)” の例文
旧字:眞晝間
にんは、このなつ真昼間まひるま不思議ふしぎゆめつづけて、のうすぐらくなるまで、野原のはらなかけまわっていたのでした。
草原の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
娘を置きて町へ行くとて、誰がきても戸を明けるなと戒しめ、かぎを掛けて出でたり。娘は恐ろしければ一人炉にあたりすくみていたりしに、真昼間まひるまに戸を叩きてここを開けと呼ぶ者あり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
夜半よなかの怖さ淋しさというものより、真昼間まひるまの怖さ淋しさは一層物凄いものだという事をしみじみ感じたその時からであった。二十歳の時であった。鈴鹿峠を只一人、歩いて越した事がある。
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)
真昼間まひるまの空気騒がして鴎とぶ船つくり場の黒き屋根のへ
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)