“眞桑瓜”の読み方と例文
新字:真桑瓜
読み方割合
まくはうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「佛壇の前に饅頭まんぢゆうだの眞桑瓜まくはうりだの、やたらに積んで、線香の燃えさしがザクザクあつたところを見ると、まんざら忘れたわけぢやないでせう」
やがてさら/\とわた山風やまかぜや、つきかげうりをどる。踊子をどりこ何々なに/\ぞ。南瓜たうなす冬瓜とうがん青瓢あをふくべ白瓜しろうり淺瓜あさうり眞桑瓜まくはうり
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
余等も渡つて、少し歩いて見る。多いものはブヨばかり。倒れ木に腰かけて、路をさし覆ふ七つ葉の蔭で、眞桑瓜まくはうりを剥いた。甘味の少ないは、爭はれぬ北である。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)