“相憎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいにく87.5%
あひにく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「赤城の山独活やまうどの漬です。お摘み下さい。新しくおけから出すと香気は高いのですが、相憎あいにくと、勝手の人間が誰も居らんもので——」
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その日は相憎あいにくの大夕立で出足を阻まれ平次とガラ八が出動する頃になって、残る夕映の中に、漸く町々の興奮は蘇返よみがえって行く様子でした。
相憎あひにくと蛇がたべればお腹がへるけれど、人間がたべれば、その身体からだまでが溶けてしまふのです。
蛇いちご (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)