“目配”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めくば64.7%
めくばせ29.4%
めくばり2.9%
めま2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振り向いてみると、二人の眼は目配めくばせをし合っていたが、すぐに素知らぬふうをした。——ジャックリーヌはその発見に心転倒した。
(案内して上げなはれ、い旦那や、気を付けて、)と目配めくばせをする、……と雑作はない、その塗ったのが、いきなり、欄干をまたいで出る奴さ。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は人々の更互かたみがはりにおのれのかたながむるを見て、その手に形好く葉巻シガアを持たせて、右手めて袖口そでぐちに差入れ、少したゆげに床柱にもたれて、目鏡の下より下界を見遍みわたすらんやうに目配めくばりしてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
早速の目配めまぜ、お園の手を取り、行かむとするを、どつこい、ならぬと、遮りて『お前はどこの、細君様かみさんか知らねえが、この女には用がある。行くなら一人で歩みねえ。この女だけ引止めた』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)