“目算”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくさん69.2%
もくろみ15.4%
もくろ7.7%
あて3.8%
つもり3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人の振舞ってくれる酒では羽目はめをはずして飲むわけにはゆかないので、彼は喜三郎をいたぶって、今夜も存分に飲もうという目算もくさんであった。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
併し夫れには或る何等かのよこしま目算もくろみが胸にあって、その目算を果そう為、接近いているのではあるまいかと、疑われるような節があった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で彼は一人宮廷内の侍従職といったような高官を、自分の相棒に引き入れて、目的を遂げようと目算もくろみました。そして其ワナにかかったのが閣下の甥御なのでございます。
闘牛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そんな目算あても無いことばかり考えていないで、もっと手近なことを、さっ/\とさいな!」と、たしなめたしなめした。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
仕方を見せて見物を泣かせる目算つもりのあてはずれ、発奮はずみで活歴を遣って退け、手痍てきず少々負うたれば、破傷風にならぬようにと、太鼓大の膏薬こうやくを飯粒にて糊附はりつけしが、歩行あるくたびに腹筋はらすじよれて、びっこき曳き
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)