“盧(ろ)” の例文
「冗談ではない——」と、盧(ろ)は言った。「命あっての物種(ものだね)だろうではないか。どこか無事な所へ着いて、ひとまず宿をとりたいのだが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから丁度十年になりまして、自分としてはなんの過失(あやまち)もないつもりで居りますのに、夫は昨年から更に盧(ろ)氏の娘を娶(めと)りましたので、家内に風波が絶えません。
明け方、盧(ろ)をねむらしちまおうと思って、獄飯(ごくはん)の中へ一服盛(も)ってると、急に、中書(ちゅうしょ)さまのご意向が違うッてんで、大まごつきさ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叱りとばすや否、盧(ろ)は棒術の秘をあらわして跳びかかった。花和尚は逆にその下をくぐって振向きざま一颯(さつ)するどく風を起す。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)