セリフ)” の例文
が、彼自身は、時として、彼のセリフ、彼のシグサに、菊五郎以外のものを感じたに違ひない。其は彼自身であつて、同時に彼の父であつた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
セリフ朗読レクチユル発声法エロキユシヨン物言ふ術ヂクシヨン朗誦術デクラマシヨン
俳優教育について (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
市村の如きは時代世話であつて、生世話キゼワでないと言つて、そのセリフ廻しから、芸質を評したのも、父菊五郎を生世話の優人としてゐたからである。
菊五郎の科学性 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)