発散はっさん)” の例文
旧字:發散
おとこは、こちらの石油せきゆかんのふたをりました。青々あおあおとした、強烈きょうれつ香気こうき発散はっさんする液体えきたい半分はんぶんほどもかんのなかになみなみとしていました。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
不図ふとがついてると、その小人こびと躰中からだじゅうから発散はっさんする、なんともいえぬ高尚こうしょう香気におい! わたくしはいつしかうっとりとしてしまいました。
これが女性というものなんだろうか。深山理学士は早くもこのピンク色の物体が発散はっさんするものに当惑とうわくを感じた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)