瘴氣しやうき)” の例文
新字:瘴気
こはこの地の習にて、牧者どものおのが小屋のめぐりなる野を燒きて、瘴氣しやうきを拂ふなるべし。
こは瘴氣しやうきを恐るればなり。亭は皆白壁なれど、いしずゑより簷端のきば迄、緑いろなるかび隙間なく生ひたり。人も家も、べて腐朽の色をあらはして、日暖に草緑なる四邊あたりの景と相容れざるものゝ如し。