“痩意地”の読み方と例文
読み方割合
やせいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより、痩意地やせいじの言葉である。地上の、どんな女性を描いてみても、あのミケランジェロの聖母とは、似ても似つかぬ。青鷺あおさぎと、ひきがえるくらいの差がある。
俗天使 (新字新仮名) / 太宰治(著)
また、そうしてボオトを止めるのは、ぼくのひそかに傲慢ごうまん痩意地やせいじにとって、自殺にもひとしかった。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
莫大な損傷をうけて、李典にすこしも合わせる顔もない立場だったが、なお、痩意地やせいじを張って
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)