“痩我慢”の読み方と例文
読み方割合
やせがまん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲州までには、小仏、笹子の両難所を控えて三十余里の道、ひととおりの痩我慢やせがまんではやれまいに、ともかく、やるだけやらせてみろ。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ヨシ、それまで知っているなら、痩我慢やせがまんはよして、ギリギリ決着の取引きをしよう。実際、俺は不意を打たれてびっくりしたのだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
主人その人は自分に書画骨董を識別する眼力なくとも何か一つ位高価な物を床の間へ置かないと風流らしくないという痩我慢やせがまんから
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)