“田舎廻”の読み方と例文
読み方割合
いなかまわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切れもしない刀を抜いては嘔吐へどの出るような見得みえを切って得意になっているのが、田舎廻いなかまわりならとにかく、江戸のまんなかではやっている。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
猿爺さんというのは、五年に一度くらいずつ村に廻ってくる、田舎廻いなかまわりの猿使いの爺さんでした。
キンショキショキ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
それでやはり摸写もしゃをすることにした。もっとも今更蘭竹らんちくから始めて、十年猛勉強をして、やっと田舎廻いなかまわりの安画家の高弟程度の絵が描けるようになったのでも余り面白くない。
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)