生辰綱しょうしんこう)” の例文
せっかく、さい大臣の生辰綱しょうしんこう輸送の大役を果たしえても、後日、しゃの口からそんな讒訴ざんそ堂上どうじょうの耳に入れられたらすべては水の泡だろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ならば、智をもって、乗っ取るしかありますまい。“生辰綱しょうしんこう智恵取ちえどり”を食った拙者が、そんなことをいうのはおかしいが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北京ほっけいから東京への道すじを、例の時価十万貫の生辰綱しょうしんこう(誕生祝いの荷梱にごり)が行くとすれば、その通路は、どの辺に当るか? 去年と道すじを変えるか否か?
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)