“生恥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきはじ78.6%
いきはぢ21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのお方が、もう少し親切にして下されば、わたしも、こんなところへ来て、こんな生恥いきはじをさらさなくても済みましたのに」
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
日本娘の不二子さんは、捕われて生恥いきはじさらさんよりは、危急の場合、この毒嚢の一噛みで、立所たちどころに命を失うことを、どんなに願っていたかしれない。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼等親子は三人ともことごとく情ない人間だつた。が、その中にたつた一人生恥いきはぢさらした彼女自身は最も情ない人間だつた。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
お前はそれを生きてゐる人間に知らせることはらない。あの女を安全に、氣樂にさせておけ。あの女の生恥いきはぢをこつそり隱し、そして彼女の許を去れ。