“王師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうし60.0%
わうし20.0%
オウシ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも経国ノ学ニ志ス。明治元年ノ春王師おうし東征ス。藩ハ江戸ト同宗ナリ。間使ヲ発シテ説クニ恭順ヲ以テセントス。シカモ耳目ヲはばかリソノ人ヲ難シトス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
松山の板倉伊賀守勝静いたくらいがのかみかつきよは老中を勤めてゐた身分ではあるが、時勢にそむ王師わうしに抗すると云ふ意志は無かつたので、伊木の隊は血を流さずに鎮撫ちんぶの目的を遂げた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
王師オウシ天命テンメイアリ、ヨロシク外ニフセゲ——とは古来の鉄則かとぞんじまする。——事ただならずとは申せ、三軍はまだ健在ですし、金吾義貞も、前線にまかりおること。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)