独法師ひとりぼつち)” の例文
往日いつか話した通り、私は身寄も友達も無いと謂つて可いくらゐの独法師ひとりぼつちの体だから、気分が悪くても、たれ一人薬を飲めと言つてくれる者は無し、何かに就けてそれは心細いのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
閑寂しづかなのも可いけれど、外に客と云ふ者が無くて、まるでかう独法師ひとりぼつちも随分心細いね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)