にへ)” の例文
久しく我等を賤みたり、我等に捧ぐべき筈の定めのにへを忘れたり、這ふ代りとして立つて行く狗、驕奢おごりねぐら巣作れるとり尻尾しりをなき猿、物言ふ蛇、露誠実まことなき狐の子、汚穢けがれを知らざるゐのこ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
永久にそのにへを轉ばすといふ海の上に
身をあげてけるにへとは
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
身をあげてけるにへとは
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
のあたりにへ仔羊こひつじ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)