“牙歯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きば57.1%
ぎっぱ28.6%
いときりば14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳のあたりまで裂けて牙歯きばのある口は獣のものに近く、たかい鼻は鳥のものに近く、黄金の色に光った目は神のものに近い。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
実際私が小諸こもろに行って、かわいた旅人のように山を望んだ朝から、あの白雪の残った遠い山々——浅間、牙歯ぎっぱのような山続き、陰影の多い谷々、古い崩壊の跡
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
くくあごをわざと突き出したほど上をき、左の牙歯いときりば上唇うわくちびるんでいるので、高い美しい鼻は高慢らしくも見える。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)