“燧金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひうちがね66.7%
ひうち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神棚の燈明とうみょうをつけるために使う燧金ひうちがねには大きな木の板片が把手とってについているし、ほくちも多量にあるから点火しやすいが、喫煙用のは小さい鉄片の頭を指先でつまんで打ちつけ
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「それでは燧金ひうちがねがさかさだ」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
老婆は静かに立ち上がって牛酪バタ皮袋ふくろを取り出した。其処から牛酪を一摘み出して灯皿の中へ大事そうに入れて羊毛の燈心を差しくべて燧金ひうちから夫れへ火を移した。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)