燦燗さんらん)” の例文
故に、大臣高官は、威重いおもく、入るにも出るにも、常に燦燗さんらんとあって欲しい。民衆はそのほうが頼もしくまた安泰を感じるのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衣兜かくしを探りて、金光燦燗さんらんたる時計を出だし、うやうやしく隻手かたてに捧げてはるかに新開地に向い、いやしあざけるごとき音調にて
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)