“衣兜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かくし94.7%
ポケット2.6%
ポケツト2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうも文字もじのようですな。」と、巡査がみかえると、忠一は黙って首肯うなずいたが、やが衣兜かくしから手帳を把出とりだして、一々これを写し始めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
学円 (がぶがぶと茶をみ、衣兜ポケットから扇子を取って、あおいだのを、とかざして見つつ)おお、咲きました。貴女あなたの顔を見るように。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「坊主の奴、天の報酬を待つが好からうなどゝ、唸りながら、無造作に自分の衣兜ポケツトへ蔵ひ込んでしまやがつた。」
フアウスト (新字旧仮名) / 牧野信一(著)