煎汁だし)” の例文
それは新発明の昆布こんぶスープで、昆布の極く濃い煎汁だしを七分、先刻お話し申した上等の牛スープを三分の割合で製したのです。まだ日本には何処どこにもありますまい。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それを鰹節かつぶし煎汁だしとお酒と醤油とで二時間ほど気長に弱火とろびで煮て三分位の輪切りにし出します。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その皿には湯を少しく入れておく。汁は鰹節の煎汁だしと醤油を煮立て大根卸しを添ゆ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)