“無駄口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むだぐち80.0%
むだくち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らは楽屋口に近い、畳敷きの部屋に一とかたまりになって、徳利とっくりからじかの冷酒をあおりながら、無駄口むだぐちたたいていた。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
平生いつもであったらその老人の冗談を無駄口むだぐち端緒いとぐちにしてしゃべりだすところであった。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「今に御客さんがたら、僕がおくへ知らせに行く。其時挨拶をすればからう」と云つて、矢っ張り平常へいぜいの様な無駄口むだくちたゝいてゐた。けれども佐川の娘に関しては、一言もくちらなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)