“無銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:無錢
読み方割合
ただ85.0%
たゞ15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもそのときにピーボディーは旅籠屋の亭主に向って「無銭ただで泊まることはいやだ、何かさしてくれるならば泊まりたい」
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
連れてったせた車掌がいい男で、たしかに煙草入を——洋服の腰へ手を当てて仕方をして——見たから無銭ただのりではありません。られたのです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
無銭たゞではわるい、一日三銭も遣はさるやうに計らへ。疲れてだらう、脚を伸ばして休息せらるゝやうにしてあげろ。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
上を下へと非常に混雑いたしますから、勘太はこれ幸いと戸外おもてへ飛びだし、毎晩女郎屋近所に火事があればいゝ、無銭たゞ遊びが出来るなんかと途方もない事を申します。