無中むちう)” の例文
猜忌さいき、嫉妬、疑惑、さういふものが常に全身を圧した。そして無中むちうに有を見るに苦んだ。時には魂も亡ぶやうな苦しみを苦んだ。
心理の縦断と横断 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)